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「人妻の恋愛日記」 回想録 第4回 ☆--------------------------------------------------------------★ ☆━━━━━ ━━━━━☆ ┃あの日記は、一緒になれないという予感を持ちながら、2度とない ┃思い出になるだろうから残しておきたいという気持から書き始めた ┃日記でした。 ┃そう思いながらも、あの人にのめり込んで行く自分がいました。 ┃あの人と出会って短い期間ではありましたが、共有した時間を後悔 ┃したことはありません。 ┃後悔していることは、別れを醜いものにしてしまったことです。 ┃恋は魔物、情熱だという言われ方をしますが、冷静な状態ならば ┃絶対しないであろう事をさせてしまう力さえもあります。 ┃今回から日記ではありませんが、彼と私の関係の変化・私の内面 ┃常軌を逸した行動を数回に渡り書いてゆきたいと思います。 ☆━━━━━ ━━━━━☆ ===================================================================== <3月中旬〜4月初めの回想> あの人の実家、奥様のところ、会社と3箇所にそれぞれ送りつけてしまおうか と考えていた私は、ある朝、仕事場に早く行き、あの人から貰った手紙や詩等を コピーした。用意はしたものの、やはり気がとがめて、なかなか行動に移す気に なれなかった。 そこでもう1度あの人に電話をかけ、会って本人に手渡すことを考えた。 貰った手紙、詩、あの人だけが写っている写真等にお礼の手紙を用意していた。 なんとかきれいな最後にしたいものだと考えていた・・。 【お礼の手紙の内容】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 私とは話したくもない、手紙も読みたくないと思っているでしょう。 この様な結末になったことに関し恨み辛みなどありませんから安心してください。 あなたと出会った時から、いずれこうなる事も覚悟していました。 年末の時点で終わっていたのです。 あなたの気持ちは、よく解っていましたが、どのように終わりにするのだろうと 観察している部分がありました。 私自身このような関係は正直言って苦痛になっていましたが「ずっと一緒にいる」 と言った手前、言えませんでした。 あの日「電話かけるのやめる?」と言われた時、図星だったので言葉に詰って 「あなたが重荷に思うなら・・。」とあなたに振ってしまいました。卑怯でした。 ごめんなさい。 あなたから終わりにしようと言ってほしかったけどお互い言いにくい事ですからね。 人間とは勝手なもので、この12年あまりに平和で単調な日々に退屈に なって変化を求めてしまったのだと思います。 最初から友達でいられたらと思っていましたが、あのような出会い方では そういうわけにもいかなかったですね。 あなたに出会って色々な事に興味が持て、挑戦しようという気持ちになれた事が 私にとっていちばんの収穫でした。 また、夫婦とか愛情について多くのことを考えた日々でした。 これからの私の生き方に良い刺激を与えていただきました。 この先、元のさやに戻られるのか、現在お付き合いされている方と一緒になるのか わかりませんが、元気で温かい家庭を築いてください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 3月28日、同窓会があり、その帰り午後9時ごろにあの人に電話をかける。 「写真と手紙、実家まで持っていってあげるよ、これから。」 酔っていた私は、脅すような感じで言った。 「そんなことされたら困るでしょ。・・・・」 とあの人の困っている様子が電話から伝わってきた。 何かもっとしゃべったが、覚えていない。 最後に私が 「もう、いいわよ!」 と怒って電話を切ったのだけよく覚えている。 次の3月29日は教習所の路上試験日だった。 私はもう疲れていた。 だんだん醜くなっていくこんな自分が嫌になっていた。 この日、私は進入禁止のところに入っていき、路上試験に落ちた。 教習所の帰り道、あの人の携帯に 「もう、疲れた。電話ちょうだい。」 と留守電に入れた。 自分でこの腐れた心にどう始末をつけたらよいものか途方にくれていた。 電話はかかってはこなかった。 そこで私はその夜再び電話をかけ 「手紙や写真は奥様から直接受けとってくださいね。」 とやさしく意地悪に携帯の留守電に入れた。 次の日の朝、午前8時20分頃電話が鳴り出した。 あの人に違いないと思いながらもわざと出なかった。 午前9時過ぎにも鳴り、夕べの留守電の内容にかなりびびっている あの人が目に浮かぶようだった。 午前10時過ぎに再び鳴った時、私は受話器を取った。 「もしもし、俺だけど、夕べの留守電は、どういう意味?!」 「えっ、あぁ、別に深い意味はないよ。ちょっと言ってみただけ・・。 これ以上、イヤな女にさせないで・・」 と私が言うとあの人は 「すでに、もうイヤな女になっているよ・・」 と言った。仕事が年初で忙しいなどと話していた。 「奥さんとは、どうなっているの?」 「どうしようもない泥沼状態だよ。」 あの人は、そう答えた。 嫌々だったろうが、あの人は私と会ってくれる約束した。 しかし、電話を切ってからの私は、会って手渡してハイさようならでは 怒りは留まらない所にすでに達していた。 会って手渡してしまったら、あの人の心はチクリとも痛むことはない。 もう友達関係も築けないし、こうなったら、ただ困らせてやりたい一心に なっていた。 次の日に再び電話をし、あの人に会えないから、自宅の方に送りたいからと 住所を聞いた。あの人は自宅の方だったらと住所を教えてくれた。 夢にも実家の住所、奥様の住所まで既に知っているとは思ってなかっただろう。 「時々、カミさんが来たりもするから厳重に梱包してくれよ。じゃ、お元気で」 と言ってあの人は電話を切った。 ”じゃ、お元気で”それだけ?それだけなのね、そう思ったものだった。 気持ちのなくなった女に対する言葉なんてこんなものだろうと 今なら理解もできるのだが、当時は、もう少し何か言葉が欲しいと思っていた。 結局【お礼の手紙】の出番はなく、私の手元に残ることとなった。 これで、あの人の実家、自宅、会社、奥様の実家の住所を完全に把握した。 さて、どこに送ろうか・・・ 4月の第1日曜日、教習所に行く道すがら、写真・あの人から貰った手紙 詩、プリクラまで入れた分厚い封筒をポストに投函した。 奥様のいる住所宛てへ・・。 |




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