☆人妻恋愛日記☆


     「人妻の恋愛日記」 回想録 第2回
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☆━━━━━                               ━━━━━☆
┃あの日記は、一緒になれないという予感を持ちながら、2度とない 
┃思い出になるだろうから残しておきたいという気持から書き始めた    
┃日記でした。                                
┃そう思いながらも、あの人にのめり込んで行く自分がいました。     
┃あの人と出会って短い期間ではありましたが、共有した時間を後悔
┃したことはありません。                   
┃後悔していることは、別れを醜いものにしてしまったことです。 
┃恋は魔物、情熱だという言われ方をしますが、冷静な状態ならば 
┃絶対しないであろう事をさせてしまう力さえもあります。    
┃今回から日記ではありませんが、彼と私の関係の変化・私の内面 
┃常軌を逸した行動を数回に渡り書いてゆきたいと思います。        
☆━━━━━                              ━━━━━☆
追えば逃げる、逃げれば追う。
恋愛て、そんなことの微妙なかけひき・・かな

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<回想>


夫に対する不満も無い女が、他の男とたやすくベッドを共にしたならば、
そんな女は一緒になったとしても、再び他の男と寝るのではと危惧するだろう。
あの人もそんなことを私に対して思っていたのではなかろうか。

かかってくる電話も朝1回「おはよう。寒いよ。じゃ、行ってくる。」
そんな味気ない内容がほとんどであった。

1月11日日曜日、あの人が自宅にいないか電話をしてみたが留守電だった。
昼すぎ
「自宅の方に電話した?」
とあの人から電話がかかってきた。
「うん・・」
「これから仲人さんのところに挨拶(離婚することの)しに行くんだ。いやだなあ」
「そう、大変ね。じゃ、頑張って行ってらっしゃい。」
「うん・・行ってくるよ。」
そんな会話を交わし、夕方にあの人から仲人さん宅から実家に帰る途中という
電話が入った。

日曜日会うこともなくなった私は、あの人と出会う前の日曜日をいったい
どう過ごしていたのか思い出せなかった。
どう過ごせばいいのかわからなかった。
どう過ごせば・・あの人のことが頭から離れるのか・・。
楽しかった思い出が・・同じ情景が・・甘い言葉が幾度となく頭の中を流れていく
作業がイヤというほど繰り返された。
頭ではこの現実をしっかり把握できているのに、感情がそれを拒否していた。
何も手につかず、あの人が離れていくという現実を受容しなければならない悲しさ
と寂しさで一杯になるが、それを埋められる術も見出せないまま、ひとり暗闇の
どん底に引きずり込まれて行った。

こんな現状を少しでも打破したいと、久しぶりに連絡をとった友達らは
まる高(35歳以上の出産)前の出産ラッシュや子育て真っ最中であり、幸せそうな
彼女らと話していても気が紛れるどころか益々憂鬱になり、対照的に自分のこのみじ
めな状況がさらに鮮明になる気がして結局誰にも自分のことを話すことはなかった。

そうして益々孤独感を強めていった私は、日曜という空白を埋めたいが為に再び
ツーショットバイトにのめり込んだ。見知らぬ男に偽りの人物を演じ、やけに明るく
好き勝手な調子の良い会話をし、あの人と過ごせぬ寂しさを紛らわせたのだった。
男と会う約束をし、実際に会いに行こうとした事もあったが、そういう日に限って
バスが全く来なかったり、コンタクトレンズがどういうわけか入らなかったりで
待ち合わせ時間が過ぎ、結局誰にも会うことはなかった。
たとえ会っても後に自分自身が、すごくみじめな気持ちになることも予想できてい
た為かもしれない。虚しくなるような行動は取りたくないという気持ちがどこかに
あったように思う。

1月19日月曜日は朝電話がなく、夜電話がかかってきた。
思わず私は
「なんで電話してくれないの〜。でも、かかってきて良かったぁ。」
と震えた声で言い、あの人は
「どうしたの?そんなに震えちゃって・・。そんなに嬉しいんだ。」
と満足げだった。
「私、このまま、あなたのこと、ずっと好きでいていいのかな?」
と訊くとあの人は
「ダメとは言えないでしょ・・」
と返ってきた。
去年、同じ質問をした時には、『いいんだよ。ずっと好きでいて。』と言ってくれた
のを思い出しながら、やはりあの人の心は私から離れているのを感じた。
この週は、私を可哀相に思ったのか、夜も電話をしてきてくれた。

翌日20日火曜の夜10過ぎに、電話がかかってきた。
あの人は、ろれつが回らないほどの酔い方で、何かしゃべり続けていた。
「○×▲*・・○×▲*・・」
「実家からでしょ。大丈夫なの、こんな時間に?」
「う〜ん。今、誰もいないからさ・・」
「すごい酔っているね。大丈夫?」
「うん、そんなでも・・○×▲*・・○×▲*・・愛してるよ・・信じてろよ・・」
「また、カラオケ行こうね。」
「もう、行かないんだよ〜。○×▲*・・○×▲*・・」

こんな会話をした翌日21日、自動車教習所で、説明を聞いてこようと軽い気持ちで
行ったのだが、あれよあれよと言う間に自動車免許取得の講習を申し込んでいた。
以前、あの人から、一緒になったら駅まで送り迎えしてほしいと言ってたこと
不便な場所に転勤になったら絶対車を運転できないと一緒についていけないと考え
免許を取りたいと密かに思い続けていた。
この頃、ふたりの関係はお終いだと思っていた私は免許を取りに行くのを躊躇
していたのだが、昨晩のあの人の『愛してるよ・・信じてろよ・・』の言葉に
一縷の望みをかけてしまったのだ。愚かなことだったが、こんな言葉に望みを
繋げればならないほど自分の心は脆弱になっていたのだと思う。

22日木曜日には、昼食を共にした。
私が自動車免許の講習を受けることの話を出すと、あの人は
「今から、免許取って、どうするの?」
とあっさり言い、私は自分がとても恥ずかしい気持ちになり
「昔、宅建の免許を取ろうと思った時に、車の免許もあったほうがいいとわかった
から、免許取ることにしたんだ。それに、いろいろ便利だし・・」
と嘘をついた。
「そういえば、実家はどこだっけ?」
とあの人が訊き、私が
「○○だよ。」
と言うと
「実家に帰る時、乗ってけばいいじゃん。」
とあの人は言った。
私が免許を取りに行くことにした真意をあの人は充分に察していただろう。
しかし、私と一緒になる気もないのだから、自分の為に免許を取りに行こうと
していると気付いて、驚き焦ったに違いない。だからこそ、気付かぬ態度を
取ったと思う。そして、私もその態度に合わせてしまった。
そういう後ろめたさもあったのか、あの人は免許取得にいくらかかるのかと
訊ねてきたが、私はそれには答えなかった。
皮肉にも、この昼食を終えた日の夕方から第1回目の自動車免許の講習に出席
したのだった。何の為にこの場に私はいるのだろうと思いつつ・・・。















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